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2010年06月26日

タキイ種苗が、橙黄色で卵形の新品種トマト「クックゴールド」を新発売

タキイ種苗が、2010年のトマトの新品種として、橙黄色の卵形トマト「クックゴールド」を発売するとのこと。

タキイ種苗、橙黄色の調理用トマト「クックゴールド」を発売(日経プレスリリース)

上記リンク先記事によると、この品種の詳細は、

・開発の背景:
 ・イタリア等の地中海沿岸諸国では、伝統的に、家庭料理にトマトを多く使用し、調味料として用いてきた。
  (トマトが多く含む「グルタミン酸」が、料理にコクを出す。
   またトマトの酸味が、アクセントをつける。)
  同地域で用いられているトマトは、日本の生食用トマトと異なり、果肉が厚く、煮炊きしても肉くずれしにくい特長を持っている。
  日本では現在、調理用のトマトの缶詰の輸入量も増加しているが、新鮮な国産調理用トマトに対する要望も高まっている。
 ・家庭菜園においては、
  ・栽培しやすい
  ・収穫量が多い
  ・多様な料理に使用できる
  ・通常は手に入りにくい
  といった特徴を持つ野菜が好まれる傾向がある。
・コンセプト:
 家庭菜園ブームの中で、
 ・「簡単に栽培できる」
 ・「美味しい」
 ・「今までにない」
 をコンセプトに育成された。
・果色:橙黄色
・形状:卵形
・サイズ:約120g
・用途:
 肉厚で、調理と生食の両方に適する。
 (従来の調理用トマトと比較し、酸味が抑えられている)
・収穫量:
 1果房あたり6〜8果収穫可能。
 栽培が容易であり、着果も安定し多収が見込め、収穫量も安定している。
・栄養分:
 「シス型リコピン」を多く含む。
 (※「シス型リコピン」は、桃色系統のトマトが含むリコピンと比較し、体内に吸収されやすいとされている)
・量目・希望小売価格(消費税5%込み):
 ・小袋(約10粒):577円
 ・100粒:4,095円

等となっています。


記事やタキイ種苗のサイト[1]で見られる「クックゴールド」の写真を見ると、確かに色・形状とともに非常にユニークであり、加えて非常に美味しそうな印象を受けます。


※参考
・家庭菜園・直売所向け品種 これまでにない橙黄色の調理用トマト 『クックゴールド』を新発売(※「タキイ種苗」のサイト内)
 http://www.takii.co.jp/info/news_100625.html

2010年06月19日

福岡県「JA糸島」の店長の方が、黄色いバケツ等を使う簡易な害虫駆除方法を考案

下記リンク先記事では、福岡県糸島市で口コミで広がっているという、黄色いバケツ等を利用する、簡易な家庭菜園の害虫駆除方法が紹介されています。

魔法の黄色いバケツ 害虫引き寄せ一網打尽 JA糸島の古藤店長が発案 / 西日本新聞

上記リンク先記事によると、詳細は、

・背景:
 JA糸島の店長の方は、黄色(害虫が好むとされる)を用いた市販のハエ取り紙にヒントを得て、2年前から、夏野菜(キュウリ、トマト等)を栽培している畑で、黄色いバケツを用いた害虫駆除方法を試してきた。

・方法:
 2/3ほど水を入れた黄色いバケツ(6L容器)の中に、
 ・食用油:数滴
 ・乳酸飲料または食用酢:約10mL
 を入れて、畑に置いておく。
 10m2以内の家庭菜園の場合、バケツは2個ほどあればよい。

・効果:
 害虫は、
 ・バケツの黄色
 ・乳酸飲料などの甘酸っぱい匂い
 に引き寄せられる。
 そして、水面に落ちた害虫は食用油の吸着力で逃げられず、溺れ死んでしまう。
 (1日で、20匹ほどが死んでいたこともあったとのこと)
 これにより、害虫(アブラムシ、蛾など)の密度を下げることができる。
 この方法を考案した店長の方のもとには、
 ・「薬剤散布の回数が半分程度になった」
 等の反響が寄せられているとのこと。

・利用状況:
 JA糸島の農園芸資材販売店「アグリ店」の店長の方が2010年5月中旬に、同JAの野菜づくり講習会において、
 ・「魔法の黄色いバケツ」
 と名付け、参加者に方法を指導した。
 この結果、同方法は口コミ等で利用者が拡大し、同店では黄色いバケツが40個売れる日もある。

等となっています。

また記事では、

(考案したJA糸島の店長の方)
・「害虫は夏野菜の黄色い花や花粉にひきつけられるように寄ってくるんでしょう。
  なるべく化学薬剤を使いたくないと思う人には安価で手軽にできる方法です」

(福岡県病害虫防除所)
・「昼行性の害虫には、黄色に誘引される種類があることが知られ、その習性を利用している。
  環境に優しい栽培につながり、興味深い」

とのコメントが紹介されています。


薬剤や特殊な機材を全く使用しない点が、非常に魅力的なので、私も是非試してみたいと思います。


※参考
・JA糸島 -糸島農業協同組合-
 http://www.ja-itoshima.or.jp/

2010年06月12日

シシトウは、夏の暑さと水分不足によって辛くなるとのこと

下記リンク先記事では、専門家の方による、ししとう辛さが増す原因の解説が紹介されています。

辛いシシトウ、ストレスも一因に!?(Excite Bit コネタ) - エキサイトニュース

上記リンク先記事によると、この解説は、高知県(全国有数の「シシトウ」の生産地とのこと)の、県農業振興部産地づくり課の方によるもので、具体的な内容は、

(シシトウが辛くなる原因)
・現在市場に流通しているシシトウの殆どはハウス栽培されたものだが、夏が近づいて暑くなると、日中のハウス内の温度は40度近くまで上昇し、乾燥する。
 これにより、シシトウが根から吸収する水分量が減少すると、実の肥大が遅れ、辛いシシトウができることになる。
・辛みが生成されるメカニズムは、現在のところは未解明だが、
 ・植物において、暑さや乾燥などにより、辛み成分に関係する遺伝子が活発に働く。
 と考えられている。
・家庭菜園で辛いシシトウに当たる確率が多い理由には、上記の水不足の他、受粉不良も挙げられる。

(辛いシシトウの見分け方)
・生育過程で、たっぷり水を吸収してすくすく育ったシシトウは、鮮やかな緑色をしている。
 一方、上記のような生育環境で育ったシシトウは、硬めでやや黒っぽい緑色をしている。
・家庭菜園でみられる、実が小さく丸っこくちょっと硬いシシトウは、「石果(いしみ)」と呼ばれるもので、受粉せずに果実になったシシトウである。
 この「石果」は、確実に辛い。

等となっています。


記事では、シシトウが辛くなる原因が「ストレス」と表現されていますが、確かに面白い見方だと感じます。

・・・というよりも、私の家でもシシトウを育てたことがありますが、(記事の筆者と同じく)そもそもシシトウは辛いものだと思っていたので、辛くないシシトウというのがどのようなものなのか、かなり気になるところです。


※参考
シシトウガラシ - Wikipedia

2010年06月05日

稲の「不耕起栽培」を考案した岩澤信夫氏の取り組みを紹介している、「asahi.com」の記事

下記リンク先記事では、の「不耕起栽培」を考案した、岩澤信夫氏の取り組みが紹介されています。

asahi.com(朝日新聞社):究極の田んぼ―耕さず肥料も農薬も使わない農業 岩澤信夫さん - 著者に会いたい - BOOK

記事によると、岩澤氏は稲の栽培に取組む以前には、スイカの収量を5倍にする栽培法を考案し、「神様」と呼ばれていたとのこと。

その後1970年代末に、稲作への挑戦を決意し、栽培について学ぶために訪れた東北地方で冷害(1980〜81年)に遭遇。
稲が壊滅的な被害を受ける中で、機械化が遅れていたお年寄りの田(田植え機の規格に合う稚苗でなく、伝統的な水苗代で育てた成苗を手植えしていた)だけで、僅かに実りがあったそうです。

その後、冷害に勝つための栽培方法について、岩澤氏は研究を重ねた(20年以上に渡り、1年毎に栽培方法を試し翌年に改良する、の繰り返し)結果、「不耕起栽培」に到達。
この方法は、耕さない硬い土に、低温で育てて鍛えた苗を植えるもので、これにより

・根を張ろうとして稲が「野生化」し、病害虫に強くなる。
・収穫後の田に水を張ることで、イトミミズの活動が継続。
 分厚くたまったミミズの糞が土を肥やし、雑草を抑制する。

といった効果が生まれ、化学肥料や農薬が必要無くなるとのことです。

記事では、岩澤信夫氏の

・「イネづくりのお師匠はぜんぶイネなんです」
・「機械化し、農薬と化学肥料を多用する農業はいずれ立ちゆかなくなる。
  そのとき、誰もが食物をつくる国民皆農が必要になる。
  社会の共感を得ながら、農に携わる人を増やしたい」

とのコメントが紹介されています。



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私は稲は植えたことが無く、今後も挑戦することは恐らく無いと思いますが、試行錯誤を繰り返し、作物の育成と栽培環境との関係を地道に追及している岩澤氏の取り組み姿勢については、個人的にも自身のできる範囲内で見習っていきたい、と思いました。